◆ハリボーグミ シュネッケン◆
-HARIBO SCHNECKEN- |
◆20070403◆ 滅びを呼ぶ呪いの渦巻き |
果汁などをゼラチンで固めたお菓子、グミキャンディー。 グミキャンディーの歴史は1920年のドイツから始まった。 発明したのはボンのハンス・リーゲル。 あまり噛む習慣がなかった欧州の人々のため、歯にかかわる病気を防ごうとつくられたのがきっかけだった。 ハンス・リーゲルはハリボー社(Hans Riegel、Bonnの頭文字でHARIBO)を設立し、 「ゴールドベア」「ハッピーコーラ」など次々にヒット商品を世に送り出した。 ゴールドベア ハッピーコーラ 欧州では「子供がはじめて食べるお菓子」とまで言われ、いつしかドイツ土産の定番となったハリボーグミ。 やがてその味は全世界へと広がり、数多くの愛好者を生み出すに至るのだった。 某月某日 某時刻。 私は『世界一不味いと言われるグミ』の入手に成功した。 だが、それは触れてはいけない禁断の領域。 本当にそんなものがあるなんてとても信じられなかった。 この目で実際に見てみるまでは・・・。 「HARIBO SCHNECKEN」 「ハリボー シュネッケン」 まさか、あのハリボーのグミが? にわかには信じがたいが、このグミの入手場所はかの『人外魔境』ヴィレッジバンガード。 信憑性は抜群に高い。 検証1.形状編 このシュネッケンは黒いチューブがとぐろを巻いたような形状をしていた。 なるほど、こ れ は 不 味 そ う だ。 心の片隅に残っていたハリボーへの信頼が根底から崩れた瞬間だ。 このビジュアルインパクトだけですでに満腹である。 じっと凝視しているとしだいに目が回って吸い込まれてしまいそうな錯覚に陥った。 『うずまきの呪い』という言葉が脳裏をよぎった。 うずまきの呪い 検証2.食感編 口の中に入れてモゴモゴさせていると、まず一番に気付くことがある。 固てぇ!!煤i゜д゜;) そう、固いのである。 日本国内で一般的に販売されているようなグミに比べ明らかに固い。 例えるなら幼少の頃に好奇心でかじったスーパーボールのような弾力だ。 愛用していたアンパンマンスーパーボール 検証3.味編 口の中に入れてモゴモゴさせていると、まず二番目に気付くことがある。 苦げぇ!!煤i゜д゜;) そう、苦いのである。 日本国内で一般的に販売されているようなグミにくらべ明らかに苦い。 例えるなら幼少の頃に好奇心でかじったスーパーボールのような苦味だ。 愛用していたアンパンマンスーパーボール 以上のことから、 ハリボー シュネッケン≒ という結論が導き出され、これにて検証終了ということで一件落着・・・のつもりだった。 だが、悲劇は遅れてやってきたのである。 うあぁあぁあ…!! 不味っ!!Σ(´д`;) はじめスーパーボールのように感じられた味は噛めば噛むほどその濃度を増し、 そのうち輪ゴムを箱から鷲掴みにして口の中に押し込んだような味になりやがては臨界点を超えた。 全身が滅びの味に支配されていく。 この壊滅的状況を打破すべくすかさず中和剤(唾液)が投入(分泌)されるが、 かえって侵食の手助けをして被害を拡大するばかり。 吐き出そうとしても口が麻痺して敵わない。 頭痛と吐き気が止め処なく押し寄せる。 意識が遠くなっていく。 苦しみも悲しみも喜びもあらゆる感情が昇華されていく中でいつしか、 うっすらとこの味について懐かしさを感じるようになっていた。 そうだ、この味にはかすかに覚えがある。 あれはいつのことだったろう。 小学校低学年くらいだったような気がする。 学校の帰りのことだった。 踏切近くの廃材置き場で・・・。 タイヤの味だ!!煤i゜д゜;) |